親知らずの抜歯方法はその部位や生え方によって方法も抜歯後の痛みも大きく異なります。口腔内に真っ直ぐ生えている親知らずは歯肉切開や骨の削除を行わないで可能なケースもあります。下顎に横向きではえている親知らずは抜歯に時間を要し抜歯後の痛みも強い特徴があります。以下に口腔外科で抜歯前に説明される項目をいくつか列挙します。
①出血 2〜3日唾液に血が混じる程度の出血があります
②疼痛 3〜4日抜歯部の痛みが続きます
③はれ 耳下部、頬部、顎下部に大きな腫脹がでます。3〜4日めにピークを迎え1週間後に正常に近い状態に戻ります。
④開口障害 開口筋周囲に炎症が及び数日間従来通りの食事が困難になります
⑤二次感染 抜歯窩の細菌が繁殖し再腫脹したり排膿したりします
⑥ドライソケット 骨に強い鈍痛が生じ数週間続きます。骨炎が原因と考えられています
⑦下歯槽神経麻痺 口唇の痺れや顎先・頬の感覚が鈍くなります。数日で回復しない場合一生残るケースもあります。